工場生産技術の備忘録

工場で働くこと、自分の趣味について

(理系新卒・就活生向け)自動車業界の内定~新卒1年目の流れとは?

自動車業界に入った・入りたてに対しての、割とニッチな内容です。
自分や知人の知る限り、自動車(部品)業界はこんな感じで内定~入社1年を迎えます。

入社前の流れ

内定予定者 懇親会

入社前年度 6~9月に開かれます。
絶対参加ではないですが、基本的に参加を求められます。
会社ごとに結構いい環境で、入社後を考えると破格の楽しい研修が待っています。
最近のトレンドは、グループワークとかスポーツ大会、食事会とからしいです。羨ましい。

内定式

前年度10月くらい

これも絶対参加ではありませんが、基本的に参加となります。
ここにいる人が、自分の同期となるため、仲良くできそうな人を見つけるチャンスの場でもあります。
このタイミングで入りこまないと、同じ大学での枠がある会社だとグループができていて、ちょっと気まずくなります。

入社

ここからは給与がもらえるようになります。

入社式

基本的に入社年度4月の稼働1日目

会社によっては、グループ会社と合同で大規模な入社式をしたりもします。
下手すると大学の卒業式より多くの人が集まるような環境なので、会社の歯車になる自覚を持てます。

入社後研修

4月前半~GW前後くらい

ヌルゲーです。グループワークは仕切る女の子がいれば最高に快適です。
研修中に人事の評価がここで上下し、本配属が決まるなどまことしやかに噂されますが、
大抵は内定時にほとんど決まっていますので、本当にわずかだと思います。
流石に講義中に寝たり、遅刻をすると問題にはなります。


以下の内容は、会社ごとに順番がバラバラになっているようです。

工場実習

たいてい3~6カ月、長いところだと1年

入社後の一番の稼ぎどころです。当たり(楽)な職場に配属になれば、この期間はボーナスタイムになります。
自動車部品メーカーの大卒の基本給はだいたい20万です。
ここで残業を一日2~3.5時間、夜勤を隔週した場合、支給は35万~40万を行きます。
1年目は各種税金控除されないため、支給が35万強になることがあります。入社したばかりで家財がそろっていない人は、ここがチャンスでしょう。
ただ、ここで調子をこいて金遣いが荒くなると、本配属後に給与が減って困ることになります。私のことです。
また自分は定時で帰りたい、肉体を酷使したくないという人や、現場の人とうまくやれない人はここで脱落する場合もあります。

技術研修

工場実習が終わった後、大抵1月弱程度、技術部門専用の研修があります。

製造業種なので、材料の簡単な知識、図面読み書き、技術的な問題解決の手法を勉強したりもします。
機械系出身の人間にとっては、お遊びのような時間です。自分は材料のため少し勉強をしながらでしたが、そこまで大変ではありませんでした。

本配属

待ちに待った職場配属のタイミング

部署研修

期間は3日~1月くらいです。
どの職場でも、部署ごとに研修カリキュラムがあります。なのでわりと座学の時間が多かったりします。
部署によっては習うより慣れろスタイルもありますが、技術系に関しては、わりと特殊な業務や専門知識が必要になるため、
研修がしっかりしています。ただ、ここでも寝てはいけません。あとで上司に呼び出しを食らうこともあります。

実務(OJT教育)

職場に配属になった後、1年目が終わるまでは、OJTと呼ばれる先輩(上司)が付きます。年齢は25~35歳くらいの方が多いです。
OJTはあなたの育成担当で、一緒に業務を考えて進めてくれます。この上司ガチャでミスると、自分のスキルアップができない状態になります。
やばいと思ったら、さらに上の上司や人事に相談して、育成担当を変えてもらえるようにしましょう。
恐れないでも大丈夫です。せっかく取った新人をやめさせるより、育成担当を変える方が会社としても簡単で、利益が大きいので簡単に受け入れてもらえます。

テーマ研修

大抵の職場では、自分の与えられたテーマ(業務)に対し報告する研修があります。
最初は使いっぱしりの業務しか与えられませんが、
その中でも会社から与えられた課題に挑戦をしていきます。
報告は役員までのパターンも多く、普段あまり顔を見せない方が来たりもします。誰だこの人と思わないように、役員は顔写真で覚えておきましょう。
私は大学院で修論発表以来の技術報告だったため、OJTに添削してもらったり・報告の時も緊張をした覚えがあります。

*そして2年目へ
ここまでを乗り越えれた貴方なら、自動車業界の一員として頑張っていけるでしょう。

工場で働く 現場との付き合い方について

工場で働くと、現場や現場出身者の上位職種と一緒に働く機会が増えてきます。

なので、仕事をうまく進め、楽しくやるために、ある程度現場とも仲良くなることが必要になります。そんな彼らとうまくやる方法です。

現場と仲良くやる方法

ずばり彼らの仲間、味方であることをアピールしてあげることです。当たり前といえば当たり前ですが、大卒で工場に配属となると面喰らうかもしれません。

①元気よくすること

社会人として当たり前かもしれませんが、工場は体育会系の傾向が強いです。なので、挨拶は自分から積極的に行い、イニシアチブを取りましょう。強面のおっちゃんも、仲良くなると笑いながら挨拶してくれるようになりますよ。

②相手を尊重すること

これも普通の人間関係でも当たり前のことですが、相手のことを尊重してあげてください。話が長いな、前にも聞いたな、全然共感できないなって話にも、ちゃんと乗ってあげるってことも重要です。ただ、深入りすると週末にギャンブルに行こうとか、いいデリヘルがあるとかのお誘いもあるので、そこは適度に線を引きましょう。

また、褒めることも重要です。特に何か不具合を見つけてくれたり、改善の提案をしてくれたら、まずはお礼とその着眼点を褒めてあげてください。そうすることで、彼らの意識が高くなり、自分でやっていた仕事を彼らが率先してやってくれて、仕事が減って楽になったりします。

③何かしらの共通の時間(趣味)を持つ

上でも書いていますが、工場作業者のイメージで、たばこ・パチンコ・酒・女の話をしておけば良いといわれていますが、7割くらい本当です。最近はおとなしいタイプの作業者や監督者もいますが、やはり先輩方に感化されるためなのか、上の趣味が広がっていく傾向があります。

特に職場で交流を深めるという点では、タバコ休憩が有益です。工場上位層や中堅現場監督者の多くは喫煙者です。多分彼らには多くのストレスがかかっているのでしょう。休憩時間になると、かなり多くの人がニコチン補給という名目で、喫煙所に集まってきます。

なので、工場で働く中で、何かしら今後アクションを仕掛けたい時は、喫煙所に話しにいくとスムーズに行けます。自分は喫煙自体が体質的にダメなため、喫煙所で一緒に缶コーヒーを飲んだりして話をしています。副流煙がそもそも無理な人には厳しいかもしれませんが、割とオススメです。

仲良くなるとどうなるか?

仕事面

現場の方と仲良くなると、現場に依頼する仕事はスムーズになります。何かトラブルが起きた時も、自分を信頼してくれているため、苦情や文句も少なく、時には率先して手伝ってくれたりもします。また、製造の横の繋がりを通して、いつの間にか名が売れていて、色々と意見を求められるということもあったりします。(これは特殊なパターンですが)

プライベート面

監督者クラスと仲良くなると、職場のイベント、例えばBBQに呼ばれたりします。就職を機に一人暮らしをして、こちらでの友達もまだ少ないうちには割と参加していました。

また作業者クラスの子(特に入社2~3年目)と仲良くしていると、いろいろと飲み会や合コンのお誘いなどもあったりして、地元の若い女の子を紹介してくれたりします。特に工場がある地元の子はその会社のことを知っているので、割と興味を持ってくれたりもします。

まとめ

工場で働くというのは、今までのジャンルであまり関わらないタイプとの出会いの場でもあります。肝さえ押さえておけば仕事もやりやすくなるので、積極的に仲良くなりましょう。